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鉄骨造の防音対策でトラブル回避|軽量鉄骨と重量鉄骨の違いを解説

2022/06/20(月) コラム

 マンションやアパートで使われる鉄骨(S造)の建築工法。

住宅や賃貸物件の購入を検討する際に、建物の性能や防音性はまず気になるところではないでしょうか。

今回は、事前にしっかりと把握しておきたい鉄骨造の「防音性」や後にトラブルに見舞われないための対策など、軽量鉄骨と重量鉄骨の違いやそれぞれの特徴も交えながら解説していきます。

東京で人気のマンション・賃貸経営をはじめとする鉄骨物件の購入をお考えなら、ぜひ参考にしてみてください。

 


ポイント

  • 鉄骨造の特徴を「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」の2種類に分けて知ることができます。
  • 建物の構造別に防音性の違いを解説します。
  • 「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」のメリット・デメリットとおすすめの防音対策をご紹介します。

 

目次

 

 

鉄骨造とは

三角形の変形地+高低差に建てたガレージ住宅

 鉄骨造は、柱や梁などの構造部分に鉄骨(鋼製の骨組み)を使用した建築物のことを言います。

強靭な鉄骨造は、耐震性の高さから多層階住宅やアパート・マンション、大型施設などの建物建築に採用されています。

まずは、「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類の違いについて見ていきましょう。

 

 

・「軽量鉄骨造」戸建て住宅やアパート

 軽量鉄骨造は、厚さ6㎜未満の鋼材を使った鉄骨建築を言います。

一般的に、あらかじめ規格の決まった工場大量生産のプレハブ工法(軽量鉄骨ユニット工法)が採用され、鋼材が薄い分複雑な構造で耐震性を高めます。

他にも、軽量鉄骨軸組工法や軽量鉄骨ラーメン工法があります。

 縦の柱と横の梁を四角形に組み、真ん中に筋交いを通すことで耐震性を高めるブレース構造(トラス構造)が有名です。

 

 

・「重量鉄骨造」マンションや大型施設

 重量鉄骨造は、厚さ6㎜以上の鋼材を使った鉄骨建築です。

一般的に、軽量鉄骨造と同様に工場で生産した鋼材を現場で溶接などを施し組み立てます。 

軽量鉄骨造よりも剛性があるので、筋交いや柱を減らしたシンプルなラーメン構造で建てることが可能です。

重量鉄骨ラーメン工法の他、重量鉄骨プレハブ工法(重量鉄骨ユニット工法)もあり、どちらも重量がある分基礎工事の費用が軽量鉄骨造よりも高くなります。

 

 

<関連リンク>鉄骨住宅の寿命は何年?特徴と寿命を伸ばす2つの方法

 

 

鉄骨造の防音性

構造体をむき出しにしたおしゃれな内部天井

>>>「こちらの実例を見てみる」【賃貸+店舗 4階建て】敷地 35.83㎡|延床 106.82㎡(台東区 S様邸)

 鉄骨造の2種類の基本的な構造の違いが分かったところで、それぞれの防音性について「木造」や「鉄筋コンクリート(RC造)」も例に挙げながら、比較してみましょう。

 

 

・木造との比較

 木造の多層階住宅やアパートは、一般的に防音性・遮音性はあまり高くありません。

木造の性能や選ぶ防音材によっても異なりますが、例えば密度の高いコンクリートを流し込んで造る鉄筋コンクリート(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)と比べても防音性は低くなります。

 それでは、軽量鉄骨造との違いはどれくらいでしょうか?

 

 

・「軽量鉄骨」の防音性

 実は、軽量鉄骨造の防音性・遮音性は、木造よりもやや高い程度です。

 軽量鉄骨造は、木造よりも造りが頑丈ではあるものの、先ほど比較したRC造やSRC造のようなコンクリート壁がない分、壁部分や構造自体の防音性はほぼ木造と変わりません。

 

 

・「重量鉄骨」の防音性

 重量鉄骨造は、木造や軽量鉄骨造と比べて防音性が優れています。

それは、重量鉄骨造の太い柱とそれに伴う壁の厚さが遮音性を高めるからです。

それでも、コンクリート壁がない分、使われる断熱材や間取りによっては満足な防音性が得られない場合もあります。

 

 

・鉄筋コンクリート造との比較

 住宅建築の中で最も防音性が高いとされる構造のRC造は、床下や壁までコンクリートの気密性・遮音性に守られるので、木造・軽量鉄骨造・重量鉄骨造よりも高い防音性があります。

 鉄骨造の耐震性により効果的な防音性を求めるなら、おすすめの構造ですがその分、建築コストが高額になる点にも注意が必要です。

 

 

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鉄骨造のメリット・デメリット

大空間を自由に活用できる鉄骨造の建築スタイル

>>>「こちらの実例を見てみる」変形地+高低差の土地に建てたガレージ住宅

 他の構造との比較で、鉄骨造の「防音」性能が見えてきたところで、鉄骨建築の全体的なメリットとデメリットをまとめてみましょう。

 

 

 ・鉄骨建築のメリット

 防音性だけでは検討しきれない、その他の鉄骨造のメリットを参考にしてみましょう。

 

 

【軽量鉄骨】建築コストと工期の短さ

 「軽量鉄骨造」の場合、あらかじめ規格の決まった鋼材を工場生産して現場で組み立てる工程なので、着工から完成までの作業に無駄がなく低コスト・短期間での建築が可能になります。

 

 

【軽量・重量鉄骨】耐震性の高さ

 剛性に優れた鋼材で構成されるため、木造よりも高い耐震性の建物になるメリットがあります。

軽量鉄骨造であっても、柱と梁+筋交いの構造で地震の揺れを吸収して、建物の損傷や倒壊を防ぐ効果に優れています。

 

 

【重量鉄骨】間取りの自由度と耐用年数の長さ

 「重量鉄骨造」の柱と梁で構成されるラーメン工法を採用する場合、筋交い(斜めの骨組み)がない分、自由で開放的な間取りの設計が可能になります。

また、法定耐用年数34年の重量鉄骨造は、22年の木造や19~27年の軽量鉄骨造と比べても長く使用できる建築構造であるのもポイントです。 

 

 

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どう使うかはお客様次第です。ぜひ、どんなことでもお気軽にご相談ください。

 

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<関連リンク>鉄骨住宅の固定資産税が下がりにくい理由と3つの節税方法

 

 

・鉄骨建築のデメリット

 続いて、鉄骨造のデメリットも押さえておきましょう。

 

 

【軽量鉄骨】間取りやリフォームに制限が出る

 「軽量鉄骨造」の場合、シンプルな構造の重量鉄骨造とは違い、鉄骨の本数が多く複雑になるため、建築時の間取り設計やリフォーム・リノベーションの際に制限が出やすくなります。

また、軽量鉄骨造を取り扱う建築会社が少ないのにも注意が必要です。

 

 

【軽量鉄骨】耐火性・通気性・断熱性が低い

 「軽量鉄骨造」は、他の構造と比べても耐火性・通気性・断熱性が低いのがデメリットです。

夏の暑さや冬の寒さが抑えられなければ、その分冷暖房費用が高くつくので、建築コストだけでなく、住み始めてからのランニングコストにも注意して、工法・構造や断熱材の慎重な検討をおすすめします。

 

 

【重量鉄骨】建築コストと工期の長さ

 「重量鉄骨造」の場合、木造や軽量鉄骨造と違って重量のある構造なので、地盤安定や強い基礎をつくるための工事にコストと時間を要します。

また、鋼材の生産コストはもちろん、重たい鉄骨の移動や組み立ての建築にかかる費用、それに伴う工期の長さは、事前によく把握しておく必要があります。

 

 

<関連リンク>どちらを選ぶ?木造住宅と鉄骨住宅|メリットデメリットと後悔のない選び方

 

 

鉄骨造の防音対策・トラブル回避アイデア

防音性が重要な賃貸マンション・アパート

 最後に、鉄骨造の防音性を高める方法とトラブル対策のポイントをご紹介します。

 

 

・下階への対策

 アパートやマンションの建築をご検討の場合、防音対策は欠かせませんよね。

住人同士のトラブルを避けるためにも、事前にできる対策をぜひ参考にしてみてください。

 

 

防音カーペットの活用

 日常の生活音や子育て世帯が気になるお子様の足音の緩衝材には、防音カーペットやマットの設置がおすすめです。

足音だけでなく、意図せずものを落とした時にも効果的です。

 

 

テーブルやイスの脚をフェルトで保護

 テーブルやイスの移動の際の音や振動は、意外と下の階にも響くので、フェルトなど滑りやすい素材で保護して床との摩擦を軽減させるのがよいでしょう。

 

 

洗濯機に防振マットを設置

 夜間に洗濯機を使用する家庭も増えてきています。

また、昼夜問わず洗濯機や冷蔵庫の振動、モーター音が気になる住人とのトラブルを回避するためにも、防振マットの設置がおすすめです。

 

 

・隣部屋への対策

 1人暮らしから子育て世帯、高齢者世帯まで、さまざまな「暮らし」が集まるアパート・マンションだからこそ、それぞれの空間・生活を守る対策が必要です。

 

 

壁に吸音・遮音材を貼る

 ご家族の会話や来客時の賑わい、TV、音楽の漏れを防ぐためには、吸音材や遮音材との併用で防音効果を高めておくと安心です。

 

 

壁際に大型家具を配置

 隣部屋との境界にクローゼットを配置する間取りにする他、壁際に大型家具や壁面収納を置いて、構造とは別に壁をつくるのも効果的です。

 

 

<関連リンク>東京で建てる鉄骨住宅 家の基礎を解説します

 

 

まとめ:鉄骨造の特徴を押さえてトラブル回避

 構造やコスト、防音性においても木造からRC造の中間的なところに位置する「鉄骨造」。

木造よりも優れた耐震性である一方、RC造と比べると低い防音性であるため、選択の幅が広がり構造選びが難しくなる場合もあるかもしれません。

建築コストやランニングコストはもちろん、特に賃貸アパートやマンションを検討する場合には、住人同士、あるいは住人とのトラブルを防ぐためにも防音性の確認や対策といった配慮が必要です。

ぜひ、トラブル回避アイデアも参考に総合的な検討を進めてみてください。

 

 

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