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狭小住宅の暮らし難さを解決する吹き抜けの注意点

2021/03/17(水) コラム

狭小住宅の吹き抜け

土地が高額な東京では、多くの宅地が狭小地です。狭小地の中には、10坪に満たない狭小地、奥行きが長く間口の狭いウナギの寝床のような旗竿地、段差のある土地、三角形や平行四辺形などの変形地などが多くあります。

密集した住宅地に存在するそのような狭小地に快適に暮らせる住宅を建築するためには、郊外型住宅にはない様々な問題点を解決しなくてはなりません。その方法として挙げられる方法の一つが吹き抜けです。吹き抜けよって、解決する問題点や、吹き抜けを採用することによって、新たに発生してしまう問題点について考えていきましょう。

狭小住宅で解決しなくてはならないこと

東京の狭小住宅には、敷地が狭いということに加えて、住宅やマンションなど、他の建物に囲まれているという問題もあります。そのような状況にある住宅では、具体的にどのような問題が、発生する恐れがあるのでしょうか?

理想的な居住環境には、家族全員の自然な触れ合いと、それぞれのプライバシーを確保できるだけの居住面積がある、外部からの視線や、騒音に煩わされない、日中は照明をつけなくても日常的な作業ができる、気候の良い季節には窓からの風を採り入れられる、季節の変化に応じて、最適な室温を最小限の冷暖房で維持できる、大地震が発生しても安全であるといったことが挙げられます。

居住面積

狭小地に建てる家は、3階建て以上にしないと、理想的な居住面積を確保できません。その為、3階建て、4階建てと、縦に長くしていく必要があります。

日当たりと風通し

狭小地であっても、周辺の環境に恵まれていれば、日当たりや風通しが悪くなることはありません。しかし、密集した住宅地においては、陽射しと風が確保できません。晴れた日の昼間でも暗い、冷暖房が必要ない季節に、窓を開けても風が通らないといった環境にしない為には、窓の位置やサイズ、吹き抜けやスキップフロアなどの設計の手法を駆使して、陽射しと風を採りこまなくてはなりません。

断熱と気密

吹き抜けやスキップフロアを採り入れた場合、家の中の空間が広がるので、冷暖房能効率が落ちてしまいます。最小限の冷暖房で快適な室温を維持するためには、断熱性と気密性の高さが求められます。

耐震

縦に細長い狭小住宅は、横に広がっている住宅に比べて、耐震性が低下します。大地震が発生しても安全な住宅にするためには、耐震性の高い建築方法を選ぶ必要があります。

吹き抜けを活かす為に考えるべきこと

吹き抜けのある狭小住宅のリビング

3階建て、4階建ての住宅では、階下の部屋の日当たりが悪くなってしまいます。しかし、吹き抜けと窓、スケルトン階段の組む合わせで、階下の部屋まで陽射しを届けられます。ただ、吹き抜けは造り方によっては、居住性を低下させてしまうこともあります。居住性を高める吹き抜けにするためには、適切な窓や階段との組み合わせ方、高い住宅性能が求められます。

吹き抜けには、階下の窓から、上階の窓へと風が通りぬけていくので、家中の換気が良くなる、上階の窓からの陽射しが階下の部屋にも届く、という良さがあります。一方、日当たりや風通しだけを考えて、窓のサイズや位置を決めてしまうと、外部からの視線が気になり、開けられない窓になってしまう恐れがあります。加えて、周辺の住宅が3、4階建て以上であれば、壁面に天井までのハイサッシを設けても、十分な陽射しを得られないこともあります。

そのような場合は、吹き抜けと組み合わせる窓として、勾配天井にトップライトを設けるという方法も考えられます。勾配天井は、隣家や道路への斜線制限への対応にも役立ちます。

トップライトを設ける際には、窓を設ける屋根の方角にも留意する必要があります。北向き以外の方角に向けてトップライトを設けると、夏は太陽の直射熱によって、室温が上昇してしまいます。また、北向きの窓であっても、トップライト専用のブラインドなど、日射遮蔽対策が必要です。

加えて、吹き抜けは、音が響きやすい状態を作り出します。交通量の多い道路や、商業施設が近くにあり、家の中に騒音が侵入してくる環境にある、または、子供のピアノやバイオリンの練習音が周囲に響くことが心配というような場合には、家中に音が響く可能性があります。そのような状態にならないようにするためには、窓の機能によって、防音性、遮音性を高める必要があります。

階段

窓からの陽射しと風を家中に届けるためには、スケルトン階段が効果的です。蹴込み板がないので、陽射しや風を遮りません。また、視線の抜けを造る効果もあるので、空間が広く感じられます。

住宅性能

吹き抜けは家の中の空間を拡げます。空間が拡がることによって、日当たり、風通し、視覚的な解放感が得られる一方、冷暖房の効率にも影響します。断熱性と気密性の高い住宅であれば、広がった空間によって良い影響を受け、断熱性と気密性の低い住宅であれば、悪い影響を受けます。

断熱性と気密性は、暖房の熱の流出、太陽の熱の流入を防ぐ性能ですが、この性能が高ければ、最小限のエネルギーと、最小限の冷暖房機器で、家中を最適な室温にできます。性能が十分でなければ、家中を最適な室温にする為に、何台もの冷暖房機器が必要になる上に、莫大な光熱費がかかります。

吹き抜けを造っても快適な温熱環境を実現するためには、断熱性と気密性を十分に高くする必要があります。屋根、天井、壁、床の断熱性を高めることに加え、窓の断熱性能にも留意しなくてはなりません。

吹き抜けがあっても安心な耐震性の高い建築方法とは?

混構造(RC造+木造)の狭小住宅

狭小地で2階建て~4階建ての住宅を建てるためには、高い耐震性が求められます。細長く上に伸びている上に、吹き抜けやインナーガレージなどによって、家の中に大きな空間ができるからです。

耐震性を考える時、木造住宅よりRC住宅の方が安全なのではないか、と考える人は少なくありません。同時に、家を建てるなら、木造住宅にしたいと考える人も非常に多いです。では、木造住宅はRC住宅より耐震性が低いのでしょうか?

木造とRCを比較した場合、耐震性能に大きな違いはありません。ただ、日本国内には、木造住宅の数が非常に多い為、個々の住宅の耐震性には、大きな開きがあります。築年数、設計、工法、建築技術によって、耐震性が極めて高い住宅もあれば、低い住宅もあります。その結果、大地震が発生した時に、倒壊してしまう住宅の中には、木造住宅が多いのです。木造住宅の方がRC住宅より地震に弱いという印象を持つ人が多いのは、そのようなことがあるからなのではないでしょうか?

耐震性の高い住宅を建てる為に重要なことは、木造住宅、RC住宅という括りではありません。住宅の耐震性を生み出す優れた設計と、高い技術力です。木造住宅の住み心地の良さ、間取りの自由度などから、家を建てるなら木造にしたい、木造住宅に好感を持っているという人は、木造住宅、遮音、防音性の高さ、外観デザインの自由度の高さに魅かれる人は、RC住宅というように、耐震性に左右されず、自由に選ぶべきです。どちらであっても、地震に強い家は実現できます。

4階建て木造住宅には、「もくよん」という選択肢もあります。「もくよん」は、クレバリーホーム東京が、「東京の狭小地で快適な家」を実現するために開発した、安全で、資産価値の高い4階建ての木造耐火構造住宅です。吹き抜けやインナーガレージがあっても、地震への不安がない家、吹き抜けがあっても、最小限の冷暖房で最適な室温が調う家が実現します。

4階建て住宅は、耐震性を考慮し、鉄骨造がほとんどでした。また耐火性を考えてRC造が選ばれる場合もあります。「もくよん」なら鉄骨造や、RC造より予算を抑えて、理想の4階建て木造住宅を建てられます。

M-LINEでは、住宅性能の高い木造住宅「もくよん」以外にも、RC住宅、混構造(鉄骨+木造)、混構造(鉄骨+木造)、重量鉄骨造など、多彩な建築方法の中からご要望に応じて、最適な工法・構造に縛られない家づくりをご提案いたします。どんなに悪条件の多い狭小地であっても、必ず快適な家を実現します。

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東京都内の土地は、高額である上に、変形地が多く、暮らしやすい家を建てるためには、優れた設計と技術力が求められます。M-LINEは、どんなに悪条件のある土地であっても、必ず暮らしやすい家を実現します。ハウスメーカーに断られてしまった…難しい条件のある土地なので、施工できる工務店が見つからない…そのような土地でも必ず、ご満足いただける提案をいたします。

賃貸住宅、賃貸併用住宅をご計画される際には、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

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