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台風に強い鉄筋コンクリート住宅(RC住宅)|沖縄に学ぶ丈夫な家づくり
世界的に異常気象のニュースも多くなる中、2019年9月、10月と大型の台風が日本を直撃し、千葉や東京なども含む大規模な地域で大きな被害が出ました。近年の日本では集中豪雨や突風、竜巻などによる被害が多く発生し、『何十年に一度の○○』のようなフレーズも聞かれることが多くなり、私たちを取り巻く環境も大きく変化してきています。
長く住み続けることを考えると、台風に負けない丈夫な家を建てることは必須です。そこで今回は、台風に多く見舞われながらも住宅の被害を抑え続けている『沖縄』にスポットを当て、そこから学べる台風に強い家づくりのヒントをまとめました。丈夫な家づくりの秘密をチェッし、これからの家づくりに活かしていきましょう。
~table of contents~
- 台風の多い沖縄県の住宅
- シロアリにも強い鉄筋コンクリート住宅(RC造)
- 台風に強い家を建てるためにできること
- 台風から家族を守る家づくりを始めるなら…
台風の多い沖縄県の住宅
台風の多い沖縄県は、どのような住宅が多く建てられているのでしょうか。
主流は鉄筋コンクリート住宅(RC造)
日本全国の住宅を考えると、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート住宅(RC造)など様々な構造で住宅は建てられていますが、その中でも沖縄の住宅事情は少し違い、最も多く建てられているのは『鉄筋コンクリート住宅(RC住宅)』です。
総務省統計局が2015年に公表した結果では、鉄筋コンクリート住宅(鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)・鉄骨造(S造)を含む)の数が49万8000棟とかなり多く、木造住宅は約2万5000棟にとどまっています。この数値から見ても、台風の多い沖縄県では鉄筋コンクリート住宅(RC造)が主流となっています。
風に強い鉄筋コンクリート住宅(RC造)
鉄筋コンクリート住宅(RC住宅)はどっしりとした重量がある上、建物の面全体で風を受けてバランスよく分散させることができるため、風に対する強さがあります。もちろん、外壁も強く屋根が飛ばされる心配もありません。
現在の建築基準法では、最低限の雨水対策や風力対策は取られるようになっています。しかし、家が建つ土地の状況がすべて同じではないため、その土地やその家にあう対策をしておく必要があります。例えば、川などの近くに家があり「浸水」の可能性が高い住宅ならば、家自体の耐水性を高めることや土地の状況によっては排水対策にも注目が必要です。建てる土地の地盤をしっかりと調べ、それに伴う対策を練ることで風に強い構造が最大限発揮されるのです。
シロアリにも強い鉄筋コンクリート住宅(RC造)
沖縄と言えば台風の通り道になり、日本の中でも最も台風の上陸回数の多い地域です。そのため、台風という強風に強い構造という理由で、多くの住宅に選ばれています。しかし選ばれる理由はそれだけではありません。
元々日本には家屋の木材に被害を与えるシロアリが存在します。
・ヤマトシロアリ(北海道北部を除いて全国に存在)
・イエシロアリ(神奈川県以西などに存在)
・ダイコクシロアリ(奄美大島以西などに存在)
など、沖縄県自体四方を海で囲まれ、気候面では日本の中では唯一亜熱帯地域に位置しています。そのため先にあげた3種類のシロアリが沖縄には生息しています。
四季を通して高温・多湿という環境が、シロアリなどの害虫が生息しやすく活動しやすいという状況をつくっているからこそ、シロアリにも強いとされる鉄筋コンクリート住宅(RC造)が選ばれているのです。
関東でも大切なシロアリ対策
シロアリに強いため鉄筋コンクリート住宅(RC住宅)が選ばれている、というのは沖縄だけの話ではありません。環境省・文部科学省・農林水産省・国土交通省・気象庁から発表されている「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~」では、下のように日本全体の気温上昇に警鐘をならしています。
日本では世界より速いペースで気温が上昇している 〔現状・予測〕
日本の年平均気温は、世界の年平均気温と同様、変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.19℃の割合で上昇しています。顕著な高温を記録した年は、概ね1990年代以降に集中しています。
このように日本全体の気温が上昇しているのです。そのことから考えると、シロアリの被害も沖縄だけの問題ではありません。沖縄に出鉄筋コンクリート住宅(RC造)が選ばれる理由は他にもありますが、台風などの風にも強く、害虫にも強い住宅であると言うことを沖縄が実証してくれています。
出典:気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018~日本の気候変動とその影響~
高温多湿な日本に暮らす以上、台風対策やシロアリ対策は必須です。根本から対策をしてくれる鉄筋コンクリート住宅(RC住宅)を選ぶことで、長く安心して建てた家に住むことができるのです。
台風に強い家を建てるためにできること
賃貸物件で暮らしている時は、建物や設備などに支障が出たとしても大きな過失がない限り修繕や修理などの補償があります。しかし自分たちで不動産を取得するマイホームは、そうはいきません。マイホームに何か合った場合は、全て自分たちの責任となります。
もちろん、自分の持ち物であるマイホームが近隣の家屋へ被害を出してしまった場合でも、責任を負う必要があります。台風に強い家を建てて暮らしを守るのはもちろんのこと、周りの住宅にも被害を出さない家にすることが大切です。
事前の対策をたてる
事前に対策を立てておくことで、マイホームや周りの家に被害を出さないことは可能です。
● 雨戸やシャッターなどの設置
● 強化ガラスの確認
● RCパネルを使用した壁を選ぶ
こういった対策を考えた上で、家づくりの計画を立てていきましょう。
防災対策を確認しておく
自分たちの想像を超える災害に発展することは、珍しいことではありません。事前にハザードマップを確認した上で、家を建てる場所を決めるようにしましょう。浸水の可能性がある場合は土嚢などを備えておくことも大切です。
もちろん台風時も自分自身でハザードマップを確認し、防災グッズを準備しておくことも大切です。災害はいつ、どこで、誰が遭遇するか分かりません。万が一のためにできることを考え、ひとりひとりの防災意識を高めていきましょう。
災害時に命を守る一人一人の防災対策|政府広報オンライン https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html
上記のサイトでは、政府からの防災に対する心得や方法などが記載されています。
RC住宅を建てる
元々強い家を建てておけば、台風のような災害から暮らしを守ることができます。沖縄のような台風が多発する場所でも選ばれている、RC住宅を視野に入れて家づくりを進めていきましょう。
台風から家族を守る家づくりを始めるなら…
今回は自分たちでできる防災対策に注目し、台風の多い地域から学ぶ風に強い家を解説してきました。家を建てるという経験は、人生の中でそう何度もある訳ではありません。初めてならなおさら、不安なことや心配なことなど、たくさんあると思います。そんな時はぜひ、住宅のプロを頼ってみてください。
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