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鉄骨造・鉄筋造の防音性能は高いの?|一戸建て・賃貸活用にも活かせるアイデアを紹介します
東京でのマイホームの建築には、いろいろなハードルが発生します。そして家族で長く集う住まいは、建てる場所、用いる構造などにより、快適性に変化をもたらします。
では実際に住宅を建築する場合、鉄骨造・鉄筋造・木造など構造の違いによりどのように防音性能は変化するのでしょうか。
今回は、東京で建てる一戸建てのために知っておきたい「防音性能」についてクローズアップしてみましょう。
防音性を高めることは家族が快適に過ごせるだけではなく、不要な近隣トラブルのリスクも軽減させてくれます。ぜひこれからの住まいづくりにお役立てください。
ポイント
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鉄骨造・鉄筋造・木造など構造の違いによる防音性能を比較します。どの構造にしたら良いのか・・・家づくりに悩んでいる方は、参考にしてみましょう。
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建てる前、建ててからでもできる防音対策をご紹介します。ぜひ戸建て、そして賃貸物件にもお役立てください。
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鉄骨・鉄筋・木造「構造により変化する防音性能」
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鉄骨造の建物とは
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鉄筋造(RC造)とは
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木造とは
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長く集う場所だからこそ必要となる「防音対策」
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家庭内で防音性能を高める
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近隣に対する防音対策
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まとめ:建物用途を限定しない家づくりで全面サポートしています
鉄骨・鉄筋・木造「構造により変化する防音性能」
日本の建物には、いろいろな構造が用いられています。その中でも戸建て住宅で使われる構造は、鉄筋・鉄骨・木造が多いのではないでしょうか。
ではこの3つの構造では、どのような違いがあるのでしょうか。今回は「防音性能」をメインに構造の違いを解説していきましょう。
鉄骨造の建物とは
鉄骨造とは、骨組みに鉄骨を利用した構造の建物を指します。前もって主要部分を工場などで生産し、現場で組み立てていく作り方が一般的です。
現場で一からという形ではないため、工期が短く、建築コストをおさえられる傾向があります。
鉄骨造の防音性能は、同じ鉄骨造でも
○ 軽量鉄骨造
○ 重量鉄骨造
この2つの種類により違いが現れます。
軽量鉄骨造とは
鉄骨造の中でも軽量鉄骨造は、鋼材の厚さが6mm以下の部材を使用した建物になります。主に小規模のアパートや一般住宅で利用されることが多い建物になります。
重量鉄骨造とは
使用される鋼材の厚さが6mmを超える場合、重量鉄骨の建物となります。マンションなどの大規模な建築物や3階、4階などの一般住宅を建てる場合に利用されることが多い構造になります。
この2つの大きな違いは、壁などの厚みが違うことです。やはり厚くなればなるほど、防音性能は高くなります。またこの厚みの違いは、建物の強度面でも大きな差が出ます。鉄骨造=防音性能が高いとはいいきれないのです。
鉄筋造(RC造)とは
鉄筋造とは、鉄筋とコンクリートを組み合わせ作られています。またRC造と呼ばれることもあり、“Reinforced Concrete”の略した敬称になります。コンクリートという元々強度ある素材に鉄筋を埋め込んで作る建物は、鉄骨や木造に比べて強い耐久性、そして防音性を誇る空間を創造します。
またコンクリートを使用することにより、壁の密度が高くなります。そのため防音性の他にも優れた遮音効果も期待できる構造なのです。
木造とは
日本の家屋の中で最も普及している構造が、この木造です。主要な部分に自然の恵みである木材を用いて作られています。鉄骨造・鉄筋造よりも建築コストを抑えることができる部分は最大のメリットでしょう。
また春夏秋冬の季節により、住宅を取り巻く環境が大きく変化する日本では、木造住宅の通気性の高さや木材の調湿機能など、住まい環境をアップさせてくれます。
しかし防音性能の面で考えると、過ごしやすさを高めてくれる通気性は「防音性の低下」に影響する場面もあります。
このように鉄骨・鉄筋・木造という構造の違いにより、家族が集う空間の環境や防音性能も大きな違いが現れます。
この3つの中では最も鉄筋造が防音性も高く、耐震性・耐火性、気密性に優れています。そういった違いを比較し自分たちの住まいにはどの構造があうのかを、しっかりと検討しましょう。
長く集う場所だからこそ必要となる「防音対策」
防音性能を高めることは、快適性高めることにもつながります。そして戸建て住宅の場合、賃貸の頃とは違い「簡単に住まいを変える」ことは、とても難しいでしょう。
近隣とのトラブルにつながる要因は様々ですが、「騒音問題」からつながるケースは思ったよりも多いのが現状です。ではそういった無用なトラブルを回避するアイデアをご紹介します。これは賃貸物件オーナーの方にも役立つ情報となります。
家庭内で防音性能を高める
音がうるさいなぁ・・・と感じる場面は、家族内の生活でも起こりうることです。特にライフスタイルにより、就寝時間が異なるご家族がいるご家庭には、おすすめのアイデアです。
壁に防音シート(吸音・遮音材)を貼る
今はホームセンターやネット通販などでも購入し自分で・・・という方法も可能ですが、住宅建築時に施工をお願いすることで仕上がりが良くなります。
また施工時であれば、壁・天井・床に加え、壁に面するドアや窓に防音性の高い素材を使用することも方法のひとつです。
費用面を抑えたい方は、「快適な睡眠のために」寝室のみ防音性能を高めるというアイデアもおすすめです。
フロアに防音マットを敷く
フロアに防音マットや敷物をひとつ加えるだけで、子どもの走る音などを低下させる効果も期待できます。また、防音マットは音の減少だけではなく、厚めのものを選ぶことで「緩衝材」としても活躍してくれます。
物を落とした、転んでしまったなどでも、フローリングの床に比べて安全面をアップさせてくれます。トレーニングルームやストレッチスペースなどを自宅に!とお考えの方にはおすすめです。
特に賃貸物件の場合、下に暮らす方もいらっしゃいます。こういった防音性能を高めることは、住まいの充実度を高めてくれます。
近隣に対する防音対策
近隣に対する防音性能を高めることは、トラブルの減少だけではなく、プライバシー面の向上にもつながります。賃貸住宅でもこの「防音対策」は物件選択の大きな要素となります。
間取りの面から配慮を加える
今は共働きのケースも多く、お洗濯の時間も一定ではないご家庭も多いでしょう。特に夜間の洗濯機の使用は、近隣トラブルになりがちなポイントとなります。
間取りを検討する際、近隣のリビングとは離れた位置に水まわりを配置することもアイデアのひとつです。
また洗濯機の下にゴムマットなどをひとつ敷くだけで、音の伝わりは少なくなります。
必要に応じて、防音室などの設備も検討しよう
今はオーディオ機器も高性能となり、ご自宅で「ホームシアター」を楽しむという方もいらっしゃるでしょう。例えば、テレビ・オーディオの真後ろだけでも防音パネルを設置するだけでも、音の伝わりを削減してくれます。
○ 本格的に大音量で楽しみたい。
○ 趣味の楽器演奏を楽しみたい。
○ 逆に外からの音をシャットアウトした空間を作りたい。
などの方は、防音室などの設置も視野に入れることも必要かもしれません。
また一方、個人宅なのに「防音室なんてそんな大がかりな・・・」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
○ ピアノやギター、ドラムなどの楽器の生演奏をするため。
○ テレワークや動画配信のために集中した環境を整える。
など、ライフスタイルにより今はいろいろな目的で「個人宅に防音室を作る」というケースも多いのです。
特に賃貸オーナーの方であれば、「防音室」など物件に付加価値をプラスすることで「周りの物件との差別化」を図ることも可能です。周囲のニーズに合った工夫を取り入れることは、とても大切です。
まとめ:建物用途を限定しない家づくりで全面サポートしています
東京での家づくりは、限られた敷地で建築しなければならないケースも多く、近隣との距離も近くなりがちです。そのため他の地域よりも「防音性」についても、検討していかなければならないポイントのひとつです。
M-LINEでは、防音性の高い住まいの他にも、下を活用した地下室や上を活かす屋上庭園など、限りあるスペースを最大限に有効活用した住環境もご提供しています。
私たちは、お客様のどんな小さな声にも耳を傾けています。
「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいなぁ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。お客様ご家族のこだわりやライフスタイルに寄り添って、満足な住まいを実現させるお手伝いをしています。
ぜひあなたの声を、聞かせてください。一緒に東京での理想の住まいづくりを目指してみませんか。
土地活用に関するご相談・お問い合わせはこちらにご連絡ください。
ou2(オーツー)株式会社 |
東京都江東区富岡1-5-5 |
建設業許可/建築工事業一式 東京都知事許可 特定建設業許可(特-29)第125055号
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