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インナーガレージで土地の狭さをカバーする|作る・維持する上での注意点とは
東京での住まいづくりには、他の地域とは違った問題が浮き彫りになります。
そのひとつが「土地の狭さ」による理想の住まいを創造する難しさです。
上への自由度の高い「鉄筋コンクリート住宅」に「インナーガレージ」を取り入れることで、土地の狭さをカバーした住まいづくりも可能になります。
今回は、東京での生活を快適にする!「インナーガレージ付きの住まい」にクローズアップしてみましょう。
インナーガレージには、どんなメリットやデメリットがあるのか。
そして建てる際、建ててからの注意点は?など、建てる前に知っておきたいポイントをご紹介します。
これからの住まいづくりに、ぜひお役立てください。
ポイント
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インナーガレージを作るだけでは、「快適な住まい」とすることはできません。
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メリットを伸ばし、デメリットを克服するプランニングを取り入れていきましょう。
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作り方・維持するための注意点を押さえることは、後悔のない住まいづくりにつながります。情報を集め活用していきましょう。
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インナーガレージとは、どんなもの?
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インナーガレージのメリット
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愛車の盗難や劣化防止に効果が
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車と室内間の移動がラクラクできる
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趣味やさまざまなフリースペースして活用できる
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インナーガレージのデメリット
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どうしても1階の生活スペースが制限されてしまう
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音と臭いへの対策が必須となる
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万が一に備え、耐震補強が必要となる
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インナーガレージ「作る・維持する注意点」とは
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<作るとき> 将来を想像して計画する
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<作った後(維持)> 固定資産税など維持面を知っておこう
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まとめ:自分たちの希望を形にしてくれるパートナー選びをしよう
インナーガレージとは、どんなもの?
まずはインナーガレージとはどのようなものなのか、ご紹介します。
通常ガレージと表現すると、住まいとは別の場所に「車の駐車場所がある」ようなイメージをする方も多いでしょう。
インナーガレージとは、住宅と車庫とが一体化したような作りをしています。
車を止めるスペースが住まいの中にあることから、「ビルトインガレージ」や「ガレージハウス」などと呼ばれるケースもあります。
都心部で住宅購入の際、やはりネックとなるのが「土地の確保」です。
このくらいの広さが欲しいけれど、実際に探してみるとなかなか難しい場面も多いものです。
1階部分をガレージとして。
2階以上を居住スペースにし暮らしやすい環境を整えることで「都心部の土地の狭さ」も上手にカバーすることが可能です。
木造住宅の場合、3階、4階と上を活かす建物づくりはなかなか難しいものです。
上の空間づくりを活かすことのできる「鉄筋コンクリート」という構造を活用し、都心部でもガレージハウスが選ばれることが今、増えています。
お役立ち記事:東京の住宅はインナーガレージのある家にするべき?
インナーガレージのメリット
インナーガレージの家には、さまざまなメリットがあります。
ここからは、インナーガレージの魅力について解説していきます。
愛車の盗難や劣化防止に効果が
今は駐車場に置いていても、「車へのいたずら」や「愛車の盗難」などの不測の事態に陥ることも珍しくはありません。
インナーガレージの場合、駐車スペースが建物内に設置されていることから「防犯面が高い」魅力があります。
また作り方によっては、シャッターでしっかりと防犯するなどの対策をたてることも可能です。
愛車を雨や風、直射日光などのダメージからも守ることができ、汚れやキズ、劣化の防止にも役立ちます。
車を大切に使い続けたいという方には、インナーガレージがおすすめです。
車と室内間の移動がラクラクできる
車を使用するケースでは、お子様の送迎や家族みんなでのお出かけ、重い荷物の積み下ろしなど「近ければ便利なのに・・・」というシチュエーションも少なくはありません。
建物内にガレージがあると、室内から車への移動もかなり楽になります。
また住宅内の間取りとの関係性も作りやすいので、生活動線が整えやすいことは大きな魅力です。
特に車で出社している方や、送り迎えの多い子育て中の方。
雨の日など、天候に左右されない快適生活を送りたい方には、おすすめです。
趣味やさまざまなフリースペースして活用できる
ガレージは主に車を駐車しますが、作り方により自由度の広がるスペースでもあります。
車庫スペースが屋内にあるため、プライベートな空間や季節によって使わなくなった物の収納庫など、活用の幅を広げることも可能です。
また趣味が「車いじり」などの方には、もってこいの空間です。
インナーガレージのデメリット
インナーガレージだけにかかわらずメリットがある反面、少なからずのデメリットも存在しています。
続いては、インナーガレージのデメリットを解説していきましょう
どうしても1階の生活スペースが制限されてしまう
車の出入りができる1階部分を駐車スペースとしてしまうため、どうしても1階の生活スペースが制限されてしまいます。
そのためバリアフリー面を高めたい方には、ホームエレベーターなどの採用など柔軟な対応も必要となります。
例えば、水回りは1階に集約し、2階にはリビングや子ども部屋、寝室を設置するなど、間取りの配置を工夫するなどアイデアを取り入れていきましょう。
音と臭いへの対策が必須となる
外にある駐車スペースを室内に取り込むため、いつもであれば気にならないことにも注意が必要です。
それは排気で出る「ニオイ」やエンジンから感じる「震動」などの部分です。
換気がしっかりとできる環境を整えること。
そして特に寝室などは、ガレージからより遠い位置に配置するなどの工夫が必要です。
万が一に備え、耐震補強が必要となる
日本は世界の中でも地震発生の多い国となります。
そのため万が一の災害に備えた住まいづくりは、安心・安全のためには必須です。
建物の1階にガレージを設けた場合、広い開口部や駐車スペース部分が空洞となってしまいます。
より一層しっかりとした耐震補強が必要になります。
鉄筋コンクリート造の耐震性は木造、鉄骨造に比べて、地震が起きても揺れにくい(変形しにくい)特徴があります。
地震に強い構造をセレクトすること。
そしてしっかりと施工を任せられるパートナー選びも重要な要素となってきます。
インナーガレージ「作る・維持する注意点」とは
後悔しない住宅建築のためには、「作るとき」そして「作った後(維持)」の両面を考えて進めていくことが重要です。
ここでは各タイミングでの気をつけたい注意点をおさえておきましょう。
<作るとき> 将来を想像して計画する
デザイン面、快適性など、住宅に求めるものはひとそれぞれです。
後悔しない住宅建築の場合には、今だけではなく「将来どうそこで過ごすのか」という視点を取り入れておかなければいけません。
インナーガレージの場合、将来面を考えるならばガレージの広さが重要点になります。
いくら便利な場所に駐車スペースがあっても、広さが足りなければ使いづらい空間となってしまいます。
また将来車を買い替える・台数が増える際、「広さが足りない」「高さが不足してしまった」などが起こらないよう検討しておくことも必要です。
ライフステージによって必要なガレージスペースは変わってくるため、将来的なビジョンも考慮しながら計画しておくことをおすすめします。
<作った後(維持)> 固定資産税など維持面を知っておこう
駐車スペースが広ければ広いほど、良いのではと思われがちです。
しかし住宅などの不動産を所有している場合、固定資産税などの維持にかかる負担から逃れることはできません。
インナーガレージでは、ガレージ部分が建物の延べ床面積の5分の1以下であれば、「床面積として計算されない」という規定があります。
そのためガレージ部分には固定資産税はかからず、家計にかかる負担も軽減します。
固定資産税を抑えつつインナーガレージを作りたい方は、必ず「建物の延べ床面積の5分の1以下」に収めるようプランニングしましょう。
広さで固定資産税を軽減したケースでも、注意しておきたいポイントがあります。
それはシャッターのあり、なしです。
車庫のシャッター部分に関しては、固定資産税の対象となるということです。
車庫部分が建物の延べ床面積の5分の1以下であっても、シャッター部分には、評価額に基づいて「固定資産税」がかかります。
また、電動シャッターにする場合は保守点検が必要となるため、毎年1万円程度の維持費が必要です。
数万円かけて近くに駐車場を借りることを考えれば、長い目で見ればインナーガレージの維持負担のコストの方が抑えられるでしょう。
まとめ:自分たちの希望を形にしてくれるパートナー選びをしよう
東京での住まいづくりでは、いろいろな問題が起こりがちです。
狭い土地の活用、変形地での住まいづくりなど、大手の規格に当てはまらない。
「ここでは建てられない」と断られるケースも考えられます。
住まいは家族にとって一生の中でも大きな買い物となるため、信頼できるパートナー選びはとても大切です。
M-LINEは、東京の限られた土地を最大限に活かした技術と設計で、理想の家づくりをお手伝いします。
「変形した土地が原因で他の工務店に断られた」「狭小地に賃貸併用住宅を建てたい」そのようなことも、M-LINEなら希望に沿ったご提案が可能です。
狭小地での家づくりをお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
土地活用に関するご相談・お問い合わせはこちらにご連絡ください。
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