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RC住宅を建てたい 工期はどのくらい?

家を建てる・・・と簡単に言っても、1日や1週間、1か月でできる訳ではありません。住みやすく、そして快適な住まいを作り上げるまでには、たくさんの人の力と時間を有します。家と言っても、木造や鉄骨住宅、コンクリート住宅などさまざまな構造の家があります。今回はRC住宅(コンクリート住宅)に注目してみます。

そんな工期がかかって、どのような手順で家が作られるのかなど、知っておきたい部分を解説します。

コンクリート住宅とはどんな家なのか。しっかり把握しましょう。その中から見える、RC住宅の良さや魅力を発見できるかもしれません。

RC住宅の魅力とは

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RC住宅=RC造とは、家づくりの中のひとつの構造を表しています。RC造とは、Reinforced Concrete(補強したコンクリート)の頭文字から取った名称です。

これはセメントや砂、砂利、水を混ぜてできるコンクリートを使用し、そのコンクリートの中に鉄筋を配置して建てられています。別名で鉄筋コンクリート住宅とも呼ばれています。この名称の方が、ピンとくる方も多いかもしれません。

RC住宅の魅力をひとことで表すと

コンクリートと鉄筋の強みを活かした住宅が、RC住宅です。RC住宅に使用されているコンクリートには、圧迫に強いとされる特徴があります。そして、鉄筋の良さである引っ張りに強い部分が活かされます。

このふたつを組み合わせることにより、より高い強度が実現され、それにともなった高い耐震性や耐久性が可能となります。そしてこのRC住宅は狭小住宅にも適した構造です。足場のために建築面積が減ることもなく、敷地一杯に建築も可能などの部分が活きてきます。

近隣に近くなりがちな狭小住宅の気をつけたいポイントのとして、近隣との距離が近いからこその防音と、自分の家を守るとともに近隣からの被害も防止する強固な住宅があげられます。その二つに対してもこのRC住宅の特徴は、とても効果があります。

家というのは雨や風、日の光による暑さなど、劣悪な環境から住む人を守っています。RC住宅の魅力をひとことであらわすと、「どんな自然環境でも長い時間耐え続けられる家」が、RC(鉄筋コンクリート)住宅なのです。

RC住宅の工期の目安は

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家にはいろいろな構造がある中で、RC住宅はどのくらい工期がかかるのかを解説します。ここでは他の構造の代表として「木造住宅」の工期を比べてみましょう。

RC住宅・木造住宅 それぞれの工期は?

家は基礎や外壁、建物内などいろいろな所を一から建てていかなければなりません。ですので建てるまでの期間が、早いからダメなのか。長いから良いのか。そんな簡単なものではありません。その構造により適した時間が必要です。

木造住宅の工期の目安

木造住宅の工期の目安としては木造2階建ての場合、およそ4~6か月くらいが一般的です。この工期の長さは、家の広さや間取りなどの部分などで変化してきます。

RC住宅の工期の目安

RC住宅の工期の目安としては2階建て規模の程度の場合、およそ工期は5~6か月くらいが一般的です。木造住宅よりも工期は長めとなります。その理由としてはRC住宅自体の重さが関係しています。重量のあるRC住宅を支えるため、木造よりもしっかりとした基礎が必要となります。基礎工事はRC住宅にとっての命綱になります。

RC住宅の家づくりの流れ

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RC住宅の工期としてはおよそ工期は5~6か月くらいかかります。その工期の中でどんな工程が行われているのでしょうか。ここでも他の構造の代表として木造住宅の工程を見てみましょう。

木造住宅の工程や流れ

<段階1>家づくりの準備
・現況確認、地盤調査、地盤改良・地盤補強工事などの基礎工程
・基礎工事
・材料の搬入

<段階2>家の概要がだんだんわかる
・躯体工事
・屋根工事
・床下地工事
・外装工事
・内部下地工事

<段階3>完成に向けてのラストスパート
・内部仕上げ工事
・塗装工事
・建具、家具などの内装工事
・照明、設備器具の設置
・竣工検査

などの工程を受け、木造住宅が完成します。この期間がおよそ4~6か月で行われます。

RC住宅の工程や流れ

・現況確認、地盤調査、地盤改良・地盤補強工事などの基礎工程
・基礎工事(強固な構造を実現するための大切な工事になります)
・基礎鉄筋の組立
・基礎コンクリート打設

<躯体工事>床・壁・梁の順に鉄筋を組んていきます。そして周りに型枠材を建て、コンクリートを流し込みます。躯体工事は、1階→2階→屋根へと下から上へ、各階ごとに進んでいくのが、木造住宅との大きな違いです。
・1階の鉄筋組立
・1階コンクリート打設
・2階 梁や階段などの鉄筋組立
・2階コンクリート打設

<外装関係工事>
・外部サッシの取り付け
・防水工事
・断熱工事

<仕上げ工事>
・内部造作工事、塗装工事、内装工事、照明、設備器具の設置などの仕上げ工事
・竣工検査

コンクリート住宅の一番気をつけたいポイントは、給排水設備の配管や電気配線の部分です。この工事はコンクリートを流し込む前に行われます。コンクリートを流し込むと変更はできません。ですので施工でも配管・配線には人一倍気を使って行われます。オーナー様側でもその部分をしっかりと把握し、プランの中でしっかりと組み込むことが重要です。

工期が長くてもよさが際立つRC住宅

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木造住宅などに比べ比較的工事が長くなってしまうRC住宅ですが、その工期の長さも納得の良さがあります。ここではRC住宅のメリットから、工期なんて気にならない!RC住宅の魅力を解説します。

工期の長さが活きる「耐震性」

日本は春夏秋冬という季節の移ろいもある、自然豊かな国です。その季節の移ろいの中でしか感じられないものもたくさんあります。そして近年では、地震や水害などの災害も目につきます。

そんな部分でもRC住宅の良さが活きてきます。そのひとつが耐震性です。

RC住宅が被害を受けない訳ではありませんが、東日本大震災では倒壊までいかずに最小の被害で済んだRC住宅が多くありました。その要因として、元々重量のあるRC住宅を支えるための強固な剛構造であるため、地震の揺れに対して効果が強く発揮されています。

工期の長さが活きる「耐久性」

そして日常から雨や風、暑さなどの環境が必然的にある住宅です。

住む人が快適な生活を送る上では、この環境から守っていかなければいけません。その時に耐久性の違いがひびいてきます。

寿命が長く、メンテナンスの頻度も少なくおさえられるRC住宅ですが、耐久性も高く大切な家族をしっかりと守ってくれます。

工期の長さが活きる「耐火性」

人間の災害の中で唯一防ぐことが可能な場合もあるのが火災です。ですが完全に防ぎきることは不可能です。

RC住宅は、コンクリートの持つ燃えにくいという特徴から、耐火性も高い住宅です。そしてその証として建築基準法では、鉄筋コンクリートの建物は「耐火建築物」とされています。

ですので火に対して損傷しにくく、延焼を食い止める能力があるとみなされています。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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